【設定解説あり】FF14に最適なLogicool G600をレビュー

2022年11月18日

G600tのパッケージの画像

ゲーミングデバイスで有名なLogicool社が販売している『G600』。

筆者はFF14をプレイしており、FF14をキーボード&マウスで操作しているフレンド達に、どのマウスを使っているかを聞いたところ半数以上がこのG600を使っていることがわかりました。

実際に自分もG600を購入し、そのおかげで今では自分の思い通りの操作性でFF14をプレイできています。

FF14プレイヤーはもちろん、Excelを使った作業や日頃のブラウジングでも非常に便利なこのマウス。

この記事で分かること
・G600の大きな特徴と機能性のレビュー
・G600、G600r、G600tの違い
・G600の使用感
・G600を用いたFF14内での設定や専用ソフトウェアを使った便利な運用方法
・購入の際の注意点

マウスを操作する右手でこんなことができたら良いのになぁ……

マウスを使って任意のアクションをすぐ実行したい!!

こんな風に考えたことがある方にはおすすめできるこのマウス。

そんなG600の特長や実際に使ってみた感想と『買って良かった点』『ちょっと残念だった点』をお伝えしていきます。

途中で詳しく説明しますが、旧版であるG600と現行のG600tは実質同じなので、同じマウスとして扱います。

G600の外見のレビュー

それでは、さっそくG600を見ていきましょう。まずは外見から。

G600の全体像

上から見たG600

G600を上から見た画像

こちらが上から見たG600。

全体的に大きく、丸っこいイメージですね。

触った感じはつるつるしていて特に滑り止め加工がなされているわけでもないです。

サイズはマウスの中では大きい部類なので、女性や手の小さい方は少し苦労するかもしれません。

正面から見たG600

G600tを正面から見た画像

G600を正面から見てみました。

Gシフトボタンがある方向は若干、背が低くなっており力が入れにくい薬指でも力が入れやすい形状になっています。

G600の裏面

G600tの裏面の画像

G600の裏面も見てみます。

マウスソールは上部と下部に二ヶ所ついていて、マウスを滑りやすくしてくれています。

それでも筆者の環境且つ普段使いのマウスと比べたら滑りはそんなに良くないイメージ。

しかし、MMOは精密な動作が必要になる場面が多いので、滑りにくい方が安定感はあるのかな……と言った感想です。

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クラゲちゃん

FTFEマウスソールと比べたら滑りはそこまで良くないわね!!

サイドボタンはLIGHTSYNCで好きな色に光らせられる

ロジクール専用ソフトウェア『G HUB』を使えば、G600を好きな色に染められるので使っていてテンションが上がります!

またグラデーションで色の変化を楽しめたり、単色でも暗転⇔発光を繰り返すような動きがある光り方に設定することも可能。

G600を赤色に光らせた画像
G600を青色に染めた画像
G600を緑色に染めた画像

三原色で並べて見ましたが、気分で色を変えて楽しめるのもゲーミングデバイスならでは。愛着も沸きますよ!!

G HUBの設定方法やG600を便利に使うマクロ機能を解説した記事はこちら↓

【Logicool】G HUBのマクロ作成から便利な設定を徹底解説!

G600の機能性のレビュー

ここからはG600の機能性のレビューをしていきます。

G600とG600r、G600tの違いやチルトホイールなど、ぱっと見分かり辛いけど便利な機能などに触れていきます。

G600、G600r、G600tの違い

機能的には同じなのでどれを購入してもOK。

ただ、2023年4月現在、G600もしくはG600tとamazonや楽天で検索すると、国内正規品と並行輸入品が出てくるのでそこは注意した方が良いでしょう。

国内正規品…値段は若干高くなる傾向にあり、保証があることが多い。
並行輸入品…値段が若干安くなる傾向にあり、保証がないことが多い。

それに加えて、パッケージが違ったりボタンを押し込む際の固さが違うことはあるようですが、基本は同じと考えていいそう。

ケーブルは旧製品であるG600は布材のケーブルだったようですが、新製品であるG600tはゴム被膜になっていることが分かりました。

Gシフトボタン

G600には右ボタンの隣に更にボタンが配置されており、これを『Gシフトボタン』と言います。

Gシフトボタンはサイドボタンと組み合わせることにより、サイドボタンの機能を更に拡張することができます。

G600のGシフトボタンの画像

一つ例を挙げると、Gシフトボタンを押している間は通常1キーに設定しているボタンがF1キーに変化するといった具合です。もちろんGシフトボタンを押してない場合には1キーになります。

Gシフトボタンを使うことにより、サイドボタンを12×2=24ヵ所に拡張することができるので、FF14や普段のブラウジングでも思い通りの動作が可能になるのです。

表と裏って感じに使えるキーが増えるのね!!

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クラゲちゃん

また、上記で『1キー』と『F1キー』を例えに出しましたが全く別の機能を持たせることも可能であり、更にGシフトボタンを使う必要がない方はこのボタン自体にGシフト以外の機能を持たせることも可能です。

GHUBでG600を見た画像

サイドボタン

最大の特徴とも言えるサイドボタンは12個あり、専用ソフトを使用すればそれぞれのボタンにコマンドや各種キーなどの機能を設定することができます。

こういった機能があるからFF14のようなスキルが多いゲームで思い通りの操作がしやすくなるわけですね。

そんなサイドボタンですが、前後に角度がついて配置されており、指先の感覚でどのボタンに触れているのかが分かりやすくなっています。

G600のサイドボタンに傾斜が付いていることを伝える画像
若干分かり辛いかもしれませんが、ボタンに傾斜が付いています。

これがかなり便利で、最初は「こんな12個もボタンがあるとか……目で見ないとどのボタンを押そうとしてるか絶対分からない……」と思っていた筆者。

ですが、実際は予想以上に前後の角度が仕事をしていてくれていて、多ボタンマウス初心者の私でも簡単に押したいサイドボタンを押せるようになりました。

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イカくん

毎日使っていれば慣れるまで2週間~4週間くらいじゃなイカ??

チルトホイール機能

G600はチルトホイールが搭載されています。

チルトホイールとは、マウスのホイールを左右に傾けると横スクロールができる機能のことを言います。

このボタンも専用ソフトウェアでの機能の割り当てが可能なので、横スクロール以外の機能に変更することができます。

これがまた便利で、

・ブラウザの戻るボタンを左チルトに割り振る&進むボタンを右チルトに割り振る
・MMOのターゲット逆送りコマンドを左チルトに割り振る&ターゲット順送りコマンドを右チルトに割り振る

このようにホイールを傾けた際の動作を変えることによって、直観的に動作が可能になります。

最近のマウスにはほとんどチルトホイールは搭載されているイメージですが、発売から数年経っている機種でこの機能が使えるのは嬉しいですね。

G600の使用感のレビュー

ここではG600の使用感を書いていきます。

クリック感や音

クリックした感じはとても軽い力でクリックが可能になっております。

押すと言うよりは、触れた状態で力を入れたらクリックできていた……といった感じ。

クリック音は大きめで高い音が鳴ります。

しかし不快な感じはせず小気味いい音なので使っていて楽しいですし、テンションはあがります。

マウスホイールについて

マウスホイールは硬いゴムの様な素材でできています。

ホイールを回したときの音は若干静かめで、勢いよく回せば多少大きな音が出るものの、うるさすぎない感じ。

G600のホイールの画像
こちらがG600のホイール。ある程度背があるのでチルトも楽々

ゴムの様なグリップが効きやすい素材なのでチルトホイールも使いやすく、ホイール自体の高さもそこそこあるのでホイールに関してはポイントは高いです。

個人的には錆びるような材質ではないのも嬉しいところ。汚れも溜まりにくい作りになっているので、いつまでも綺麗な状態を保てるでしょう。

マウスのような使用する機会が多いガジェットは汚れ方も気になるわよね!

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クラゲちゃん

サイドボタンについて

サイドボタンは左右クリックと違い、固めなので明確に力を入れないと反応しません。

質感もサイドボタンの部分が異質なくらいザラザラしていて、滑り止め加工がされています。例えるなら使い古した紙やすりのような質感。

サイドボタンを押すために多少の力をいれる必要があるのですが、滑り止め加工のおかげできちんと押しやすいのは嬉しいですね。

G600の良いところ/メリット

ここでは実際にG600を使ってみて感じたメリットを書いていきます。

できないことがなくなる

ずばりメリットは『できないことがなくなる』です。

普段使いのマウスとして使う際はもちろん、FF14を始めとするMMOにおいてできないことがなくなるのはかなりのメリットだと感じました。

文章をコピーやペーストするときにわざわざ左手でCtrl+CキーやVキーを押したくないなぁ」とか、

FF14で新しいスキルを覚えたけどセットする場所がなくて操作感がイマイチなところに置かざるを得ない……

と感じたことは誰しもあると思います。

G600でFF14の学者のホットバーを設定している画像
(スキル数が多いと言われるFF14の学者でさえ12×3=36個のスキルで収まり、Gシフト機能を使えばその半分である24個をマウスだけでカバーできます)

特に筆者はFF14をゲームパッドだけでなく、キーボード&マウスでもプレイしたいと思いG600を購入しました。

プレイ環境をG600&キーボードにすることによって、

・被弾したパーティメンバーのケアがすぐできるようになった
(パッドだと十字キーでのターゲット選択は大変ですよね)

・スキル数が多いジョブのスキル配置に悩まなくて済むようになった

・敵が多くいる場合のターゲット選択が楽になった

と言った具合に、ゲームの操作性の悩みから解放されるのはかなりのメリットだと感じました。

コスパ最強!!低価格なので買いだめも視野に

G600は多ボタンマウスの中ではかなり低価格帯です

以下は様々なメーカーの12ボタンマウスの価格を記したグラフですが、圧倒的な低コストを誇っています。

Logicool/G600Razer/Naga TrinityRazer/Naga V2 ProSteeleSeries/Aerox 9 Corsair/SCIMITAR
価格6000円前後11000円前後28000円前後18000円前後13000円前後
有線or無線有線有線Bluetooth/2.4Ghz/有線無線有線
重さ139g120g134g89g112g

もちろん、どのメーカーのマウスも強みがあるのですが、G600ほど色んな意味でコンパクトなマウスは少ないと言えるでしょう。

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イカくん

マウスは消耗品とも言えるので、コスパを見たらG600の買いだめはある意味正義じゃなイカ??

G600のイマイチなところ/デメリット

ここでは実際にG600を使ってみて残念だと感じたところを書いていきます。

薬指に力が入る人はGシフトボタンを押してしまう

筆者はG600の情報やマウス本体の仕組みをある程度把握してから購入したので、最初はかなり期待していたGシフトボタン。

Gシフトボタンを使ってGシフトの機能をバリバリ使ってやるぜ!!と思っていたら、意外にも薬指が力むことによってGシフトボタンの誤クリックが多かったのです。誤クリックが多いのは致命的とも言えます。

よって、普段からマウスを持つ際に薬指や小指に力が入ってしまう人はGシフトボタンを使うには工夫が必要になります。

購入を検討している方は自分がマウスを持つ際に力んでるか確認してみるといいかもしれません

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グソクムシくん

マウス本体が重い上に大きい

マウスが大きいのは思ってる以上にストレスに感じることがあります。

特にG600は親指側にはサイドボタンが、小指側にはGシフトボタンがあるため掴む際に不安定になりやすいです。

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マウスが重いのも人によってはデメリットになり得るでしょう。

疲労感や滑りやすさにも影響してくるマウス自体の重さですが、139g(ケーブル含む)と重いだけあってFPSゲームには向かないな……という印象。軽量マウスの二倍近い重さです。

筆者はFPSもプレイするのでG600一本化は厳しいと感じました。

逆に言えば、MMOのみプレイする方は普段使いのマウスとしても優秀です。

多ボタンマウスは重くなりがちだからしょうがないのかも……

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クラゲちゃん

操作性が特殊なので慣れるのに時間がかかる

慣れるのに時間が掛かるのもデメリットと言えるでしょう。

すぐ動作を取り消せるExcelやブラウジングならまだしも、ゲームで使用する際は意図しないアクションを実行してしまうこともしばしば。

慣れてしまえば快適ではありますが、それまでは大変ということを覚えておいてください。

しかし、一度体に覚えさせてしまえば他のマウスには戻れないくらいの快適さはあるとお伝えしておきます。

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グソクムシくん

操作や設定に慣れてくると、どこにどのコマンドや機能を割り振ろうか悩むのが逆に楽しかったり

実際のゲーム設定(FF14)

ここではFF14を例にだしてG600を活かす設定や方法をお伝えしていきます。

マウスのライティング(光る部分の設定)やマウス感度の設定は専用ソフトウェアで行います。

G HUBの設定方法やG600を便利に使うマクロ機能を解説した記事はこちら↓

【Logicool】G HUBのマクロ作成から便利な設定を徹底解説!

ホットバーの配置

筆者は多くのG600使用者と同じように3×4のホットバーを用いてG600を活用しています。

G600もサイドボタンが3×4で配置されているので直観的に分かりやすいのです。

G600をFF14で設定する際はどうするかの画像
FF14のホットバー設定。キャラクターコンフィグ→ホットバー設定のカテゴリの表示タブからホットバーの設定ができます。

上記のようにホットバーを3×4のホットバーに設定したのちに、

G600をゲーム内で使った画像

G600のサイドボタンを素で押した状態では真ん中のホットバーのアクションが、左手でShiftキーを押した状態でサイドボタンを押せば左のホットバーのアクションが発動……といった具合でセットしています。

ゲーム上の設定は下の画像の通り。

G600をゲーム内で活かす設定方法
エスケープキーでシステムを開いたのち、キーバインド変更→ホットバー のタブで開けます

こうすることにより脳内でG600のサイドボタンの場所とホットバーの位置が連動し、アクションを把握しやすくなります。

チルトホイールを用いたターゲットの設定

チルトホイールでのターゲット方法を説明します。

この方法も実際の自分の動作とゲーム内の挙動が脳内で連動し、どの敵をターゲットしようとしているのか把握しやすくなるのでおすすめです。

G600をFF14で活かすための設定
エスケープキーでコマンドを開いたのち、、キーバインド変更→ターゲット のタブで開けます

専用ソフト上の設定はこちら。

G600をGHUB上で設定した画像
[リア]と[進む]になっていますがこれはゲーム上だとmouse5ボタンとmouse4ボタンになります。つまりデフォルト設定でOK。

もちろん、PVPコンテンツなど敵が動き回るようなコンテンツでは直接マウスで対象を左クリックするターゲット方法も使えます。

結論はMMOをプレイし続けるならオススメの一品!!

G600のような12ボタンマウスは操作性が特殊ではあります。

しかし、一度慣れてしまえばその利便性からG600の虜になること間違いなし。

G600を使うことによって、できないことがなくなることをメリットにも挙げましたが、一度使ってみるともう他のマウスには戻れません。

むしろ代わりになるようなマウスが少ないが故に、壊れたとき用に予備を用意する人もいるくらいです。

FF14プレイヤーの方で、ゲームパッドからキーボード&マウスに転向したいと考えてる方にもオススメできる一品となっております。

マウス一つであなたのFF14ライフや普段使いの操作性が激変することでしょう。